子宮頸がんとHPV

子宮頸がんはHPVが性行為により感染しやがて発症する癌です。

A子「S博士、子宮頸がんと性感染症は関係があるのですか?」

S博士「ちょっと難しい話になるけれど、知って置いて欲しいな。ヒューマン・パピローマ・ウィルスを略してHPVと呼んでいるんだけれど、このHPVは皮膚や生殖器にイボをつくるんだ。種類はたくさんあって、現在では100種類程度が発見されているよ」

B男「性器にできるイボって言うと、尖圭コンジローマですか?」

S博士「そうだね。代表的なものは尖圭コンジローマがあるね。約100種類のHPVのうち、約半数は性器や粘膜に感染する性感染症なんだ。健康な女性を検査しても、10%~30%の人からHPVは検出されると言われているよ」

A子「そんなにたくさんの女性が保有しているウィルスなんですか?」

S博士「HPVは感染してもほとんどの人が自分の免疫力でウィルスをやっつけることができるんだよ。けれど一部の人は細胞の中にHPVが残ってしまうんだ」

A子「それが子宮頸がんになるんですね?」

S博士「人は基本的に自分を守るようにできている。さっき話した免疫力もそのひとつだね。がんを発生させないために、がん抑制遺伝子という遺伝子も持っているんだ。HPVは、このがん抑制遺伝子と結合して、がんをやっつける力を抑えてしまうのではないかと考えられているよ

A子「恐いですね。子宮頸がんになったら子宮を取ってしまうんですよね?」

S博士「子宮頸がんは早期発見して治療すれば、子宮を残すことができるよ。細胞にHPVがいないかどうかを検査し、早期発見すれば子宮頸がんに進行しないで済むんだ。だから、以前は30歳以上が検診の対象だったけれど、今では20歳以上が対象になっているよ」

A子「私も20歳を過ぎたら2年に一度の検診を受けようと思います」

S博士「子宮頸がんのワクチン接種も推奨されているけれど、まれに重い副反応が出ることがあり、賛否両論になっているね」

A子「子宮頸がんの症状はどんなふうですか?」

S博士「残念なことに、子宮頸がんは痛みも自覚症状もなく進行してしまうんだ。だから若いうちからの検診が大切なんだね」

「子宮癌は早期発見すると子宮を残せますが、発見が遅れると子宮を失ったり命を落とします。早期発見の為にHPV検査をしましょう!」