HIV感染時の初期症状

症状に苦しむ男

A子「HIVに感染したかどうか、初期症状でわかりますか?」

S博士「HIVウィルスに感染しても、初期症状がまったく表れない人もいるし、初期症状は風邪によく似ているから、初期症状だけで判断はできないね」

B男「風邪に似ているということは、熱や咳がでるんですね?」

S博士「そうだよ。HIVに感染している患者の初期症状として表れやすいのは、発熱、リンパの腫れ、喉の痛み、発疹、筋肉痛・関節痛、下痢・嘔吐の順番になっているね」

A子「うわあ!風邪にそっくりじゃないですか!」

S博士「そうなんだよ。感染に気づかずに内科にかかったとしたら、おそらくいちばん強く出ている症状、例えば喉の痛みなら咽頭炎などと診断されるだろうね。病院にかかればHIV感染の血液検査をしてもらえると勘違いしている人が多いけれど、本人が言わない限り血液検査にHIV感染の検査は含まれていないんだ」

B男「ええっ!そうなんですか?」

S博士「だから、もしも自分がHIV感染の可能性があるのならば、医師に伝えるべきなんだよ」

A子「医師でも症状からではHIV感染かどうかわからないんですね」

S博士「そのとおり。HIVウィルス感染は、血液検査で調べるしか方法はないんだよ。初期症状は、体内に侵入してきたHIVウィルスに対する抗体がまだ作られていないために起こるんだ。抗体ができてHIVウィルスと戦えるようになると症状は収まってしまう。それを潜伏期間というんだよ」

B男「感染しているかどうか心配なまま生活していたら、ただの風邪でもビクビクしちゃいますよね」

A子「そうね。それってすごいストレスだと思うな」

S博士「HIV感染の可能性があるなら、検査キット、病院、保健所のどれかの方法でまずは検査してみることだね」

B男「僕だったら、症状を書いて『これってエイズの初期症状ですか?』ってネットの知恵袋に質問しちゃいそうです」

S博士「医師でも見分けがつかないことを、経験者だとしても、素人がわかるはずがないんだよ。B男くん、なんでもネットで質問して解決するのは良くないよ」

A子「そうね。自分の身体のことだもの、ちゃんと検査を受けた方がいいよね」